精神疾患の方が水分補給を過剰してしまう原因と対策
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2022/05/01
コラム
精神疾患を患っている方が過剰なペースで水分補給するのを見たことはありませんか?
ご家族にそういう方がいらっしゃる場合は心当たりがある方もいるかもしれません。
今回の記事では、なぜその現象が起こるのかということと、その対処法について解説します。
▼水分補給を過剰にしてしまう原因と対策
■水分補給をしすぎてしまう原因
抗精神薬の副作用によって、喉が渇いてしまい水分を摂取しすぎてしまうという事が起こります。
それは、お薬が作用してほしいところ以外の神経系にも作用することで起こります。
口が渇くといった副作用の他にも、日中に眠気がしたり、眩暈が起こったり、体重増加・高血糖・不整脈などの症状が起こります。
その副作用の発現には薬の投与期間や量、基礎疾患の有無なども影響します。
■水分補給を過剰にしすぎるとどうなるのか?
水中毒になってしまう恐れがあります。
水分を必要以上に接種する事によって血中ナトリウム濃度が低下して、めまいや頭痛、頻尿や疲労感といった症状が発生します。
重症の場合、意識障害や呼吸困難、けいれんや心不全を引き起こす可能性もあります。
■水分過剰摂取に対する対策
およそ200mlのコップ1杯程度の水を1日に何回かに分けて飲むことが良いとされています。
それ以外で水をどうしても飲みたい場合は、水を飲む代わりに氷を口に含んだり、ガムを噛んだりするなどの対策ができます。
他にも対策として、かかりつけ医の主治医にその症状を相談して薬の量や種類を調整してもらうことも1つの手です。
ちなみに、適切な水分の量というのは基本的にその人の環境や体格など個人差があります。
▼まとめ
水分補給をしてしまう原因は抗精神薬の副作用によるものです。
水分を過剰に摂取してしまうと水中毒になってしまう恐れがあります。
水を飲みすぎないようにするにはコップ1杯の水を1日に何回かに分けて飲むことがおすすめです。
飲みすぎてしまうと感じたら、ガムを噛んだり氷を口に含んだりすることが対策になりますよ。